【百物語 第四十三話】虫の知らせ : てら…こわす。~怖い話まとめちゃんねる~
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【百物語 第四十三話】虫の知らせ


私が二十歳の頃、父親は肺を患い入院しており、母親はその看病に時を割いていた。

そんなある日、同級生より、親しい仲間で集まろうと言う誘いがあった。
快く承諾し、その日を待つ。

やがて当日、私の仕事が休みであったので、午前より父親を見舞いに病院へと赴く。
病に犯され、ほぼ意識のない父親を見舞い、介護にあたる母親に、今日は帰宅が遅くなるとの旨を伝える。

そして午後には、プチ同窓会が開かれる中華料理屋へとバイクを走らせた。
個人的にも何度か訪れた店であるのに、記憶にある道路を往復しても目的地は発見出来なかった…。

まだ携帯電話など無い時代、集合には余裕のある時間帯であったので、一旦自宅に戻り、誰がと待ち合わせの連絡を入れるか…と判断する。

自宅への帰途、もう一度だけ探してみるか…とハンドルをきる。
するとどうだろう…あんなにも探した道路沿いに、中華料理屋の看板があるではないか…。

やれやれと安堵し、店内へ。
久しく出会う友人達と共に、学生から社会人への環境の変化、そのそれぞれの思いを言葉にしながら楽しい時が過ぎた。

そして日付が変わる前にお開きとなり、心地よい思い出に浸り、睡魔と戦いながら家路を急いだ。

人々が眠りに就いている時間帯、不自然にも我が家には灯りが点り、ずらりと車が並んでいる光景に…一瞬にして出来事を悟る。

父親の命のカレンダー終わったのは、私が中華料理屋を探しきれず帰路に就いた頃であった。

世に言う「虫の知らせ」だと、今も考えている。



山吹さん、投稿ありがとうございました

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この記事へのコメント

  1. 怖い名無しさん 2014年06月06日 09:44:08

    >命のカレンダー終わったのは、私が中華料理屋を探しきれず帰路に就いた頃であった。
    お馬鹿丸出しな表現!!
  2. 怖い名無しさん 2014年06月06日 11:09:02

    そのカレンダーはたぶん日捲り式だね

    そして虫のしらせかたがわかりづらいww
  3. 怖い名無しさん 2014年06月06日 22:13:50

    中華料理屋が妙に引っ掛かる
  4. 怖い名無しさん 2014年06月07日 09:05:13

    父親を亡くした人が上手い表現出来るか!
    色々な思いをまとめる事が出来なくて当然。
    ニートに限って国語力だの表現力だの煩い。
  5. 怖い名無しさん 2014年06月07日 12:12:46

    怖くも、面白くもないんだけど...
  6. 山吹 2014年06月07日 17:45:42

    お通夜の場で、今日は大丈夫と言っただろ?と母親を責め、父親の最期に立ち会えなかった私は、馬鹿か利口かと問われれば、馬鹿ですね。
    面白くも怖くもないけれど、私にとって本当に不思議な体験でした。

    何れにしても、皆さんコメントありがとう。

    また管理人さん、採用していただき、ありがとうございます。
  7. 怖い名無しさん 2014年06月11日 23:08:00

    なんだろう…すごくもやもやします

    せっかく虫の知らせをしてくれたお父さんのことを無視して中華屋を探しまくり
    楽しい思いをして家に帰ったら亡くなってた…うーん
  8. あき 2014年06月18日 23:35:19

    他者に対して批判的な物言いや茶化しは
    案外容易い事なのだと知りましょう
    人それぞれ好みはあるのは当然ですが

    もう少し心ある物言いが出来ないものかと情けなくなりますね…
    親の死に目に立ち会えなかったと言う体験談を
    どう面白く書けと言うのだろう?逆に問いたいですね

    そもそも面白い話になんかしちゃいけないお話だと思いますが…
    そもそもここは
    身の毛のよだつ様な強烈なお話だけしか載せてはいけない場所でしたっけ?

    百物語開始以前のお話を読んでも
    トイレにすらいけなくなる程恐ろしいお話や
    なんとも切ない悲しいお話
    不思議なお話
    様々なタイプのお話が沢山あって
    そこが他のオカ話サイトやブログと一味違う魅力であり
    ここに通う最大の理由でしたがね…

    体験談を投稿にするに当たり
    そこには当人達のその時の
    様々な思いがあったのだと言う事すら考える事もせず
    考えようとすらしない
    想像力の乏しさを棚に上げて
    人様の文力云々なんぞよく言えたものだと思います

    公の場に投稿すると言う事は
    色んな意見が出る事を覚悟して投稿しなくてはいけないと
    私自身思っていますが
    本当に目に余る

    管理人さん
    山吹さん
    余計な事書いてすいません<(_ _*)>

    親の死に目に会えなかった者の
    後悔の念お察しします
    通いなれた筈の道に迷わされたのは
    お父様が山吹さんに知らせに来たのかも知れないですね

    それでも結局お店にたどり着けたのは

    息子が旧友達と思い出話に花を咲かせる機会を邪魔したら
    気の毒だと思い止まった親心やも知れないと私は思いました
    なんの根拠もありませんが何故かそう感じました
    だとしたら息子として
    お父様の子を思う気持ちに甘えさせて貰ったんでは?
    親の自分の事を二の次にしても子を思う気持ちに
    有り難く甘える事も親からしたら
    実は十分な親孝行だったりするのです

    親と子の思いがそれぞれ詰まった
    なんと切ない「虫の知らせ」だこと

    長々と失礼しました<(_ _*)>
  9. 山吹 2014年06月19日 17:15:31

    >あきさん

    こころ暖まるコメント、ありがとうございます。

    創作であるならば、もっと恐ろしくも面白くも出来た(私の力量では無理です)?のかも知れませんが、この出来事は現在の私にとっては本当に良い思い出であり、数少ない私の不思議実体験ですから、当時の出来事と気持ちをそのまま文章にしました。

    けれども創作、また洒落怖前提で読まれてコメントを頂いた方は、もっと上手く創れや!と不満があるのは当然と受け止めています。
    そんな事もあるだろうと・・・覚悟はしていましたが・・・少しヘコみましたが(笑

    ケツの青かった私は、無口で真面目で仕事にばかりに時間を費やす父親に反抗的でありました。
    そんな親元からはやく自立したくて、高校卒業とともに働き出し、自らの足で歩み始めた時期でした。
    それは親の保護から離れて自らの実力で何とかしてやろうと苦悩する時期でもあり、働き詰めであった父親に対する私の反抗心が、社会に接する事で変化した頃でもあったのです。

    その私も、父親が亡くなった年齢に近づきましたね(汗
    私も家庭を持ち子供が生まれ、その子供達が成長し、この文章に登場する「私」の年代に差し掛かりましたよ。
    時の過ぎるのは、本当にはやいですね。
    今も、このコメントを書きながら思い出しますよ、家族の生活を支える為に身を粉にして、まさに命懸けで生きていた父親の姿・・・尊敬しています。

    改めまして、採用して頂いた管理人さま、またコメントを頂いた方々、ありがとうございます。
  10. 山吹 2014年06月19日 20:23:43

    度々の書き込み、申し訳ないと思いながらも、この場をお借りして。

    先週始め、仕事の都合で帰郷した際に、まだまだ健在な母親を誘って父親や親類の墓参りを済ませたのち、散歩がてら「その店」に向けて車を走らせてみた、当時と同じ順路で。

    あれから一度も訪問した事はなかったが、同じ道路沿いに店舗は存在したよ。
    残念ながら店名は変わっていたが雰囲気からして多分、中華料理店だと思う。

    それにしても不思議だと、なぜ目に入らなかったのかなと、当時の事を母親と話しながら、その店の向かいにある寿司屋で昼食を済ませました。

    父親には何の孝行もできなかったが、母親にはその分も孝行するから、元気で長生きしてくれと願っています。

  11. あき 2014年06月20日 17:34:25

    山吹さん

    いえ勝手に出過ぎた真似をして
    コメント欄汚してしまいすいません<(_ _*)>

    私も幼き頃父が急逝しているもので
    ついでしゃばってしまいました

    私も父の年齢を越えてしまう時は何だか不思議な感傷を味わいました

    あの独特の感傷はなんなんでしょうね?
    山吹さんご家族のご多幸心よりお祈り致しております(^-^) 
  12. 怖い名無しさん 2014年07月06日 07:43:59

    お母様と思い出話される時、きっと、お父様も天国で笑いながら聞いていらっしゃるのでは…そんな絵が浮かんできました。切なくも不思議な、あたたかいお話をありがとうございました。どうぞ、お健やかで。
  13. 山吹 2014年07月09日 22:28:35

    >怖い名無しさん

    親不孝な息子に対して、夢の中で良いから説教してよ・・・と願いますが、姿も見せず、声も聞かせてくれませんよ。
    恥ずかしがりやの親父ですからね・・・しょうがないか(笑

    あたたかいコメントありがとう、ご多幸をお祈りします。

  14. 怖い名無しさん 2014年12月11日 11:47:13

    虫の知らせ、あるなぁ
  15. 怖い名無しさん 2015年05月25日 05:37:20

    何にしろ、、、後味の悪い「楽しい想い出」になってしまったのだと、お察しします。

    私は、親の死に目には間に合っていましたが、まだ独身の、二十歳そこそこのガキだった時分です。
    父が癌を患い長い入院生活に入ってしまうことになる、その前の年、派手な親子喧嘩をして、父を泣かしてしまったという、本当に親不孝者な娘なんですよ、私は。

    今は、この私、3人の子供に恵まれ、しかも今年2月にお祖母ちゃんになりました。
    本当に、幸せ者だと、実感しております。
    ただ、今もあの親不孝な喧嘩、心に痛いです。
  16. 山吹 2015年12月30日 22:30:56

    皆さん

    落ちの無い実話に、コメント有り難う!
    最後コメントの名無しさん、世の中摩可不思議はありますよね、絶対に・・・だって実話なんですから。

    子の親として、頑張って生き様を貫きましょう!


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