【百物語 第七十三話】シワ : てら…こわす。~怖い話まとめちゃんねる~
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【百物語 第七十三話】シワ


ある夜、通り魔が女を殺した。
女のそぶりがよほど気に入らなかった通り魔の男は、最後には手近なロープで女を木に縛り付けると、元々持っていたナイフを捨て、爪でいたぶって殺した。

翌朝、野次馬に紛れて男がその場所に行くと、なぜか、苦悶の表情そのままの女の顔がそこにあった。
血の染みにまみれて、木のシワとして。
男は誰かの言葉を思い出す。
木の下で人が死ぬと、血とともに魂を、木が吸い上げると。
女の顔をしたシワを見て、惨めでありいい気味だと、男は心の中でせせら笑った。
せいぜい死んだ後も苦しめ。手も足もなしに、復讐出来まい。
俺を呪い殺せるものなら、呪ってみろ。

男は帰宅すると、昨晩使ったナイフを取り出した。
あの顔のサビが浮き上がっていれば愉快だと思ったが、自分の目をそこに映しても、何の痕もない。
ちょっぴりつまらない気持ちでいると、男は突然ナイフを落とした。
手に力が入らない。
というより、意志に反して独りでに力が入る。
手が、勝手に動き男の首を絞めた。
一体どうなっているのか。
男は血相変えて洗面所に走り鏡を見るが、何もおかしな物は見当たらない。
やはり、自分の腕が自分の首を絞めていた。

ふと違和感に気付くと、爪に不自然なシワ。
それはよく見れば、木のシワとして浮かび上がった女の顔と瓜二つだった。
男には心当たりがあった。
昨晩、あの女を爪でいたぶった事を男はよく覚えていた。
女の血を吸い上げたのは、あの木だけでは無かった…
女の顔がゆっくり、爪ごと男の首に沈んでいく。
見えなくなる直前、一度だけ口を開いた。

「つかまえた」



怖い名無しさん、投稿ありがとうございました


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この記事へのコメント

  1. 怖い名無しさん 2014年12月04日 23:22:57

    古典的。
  2. 一太郎 2014年12月05日 04:28:16

    男の希望が叶ったんだろな
  3. 隙間風 2014年12月05日 10:19:17

    古典系の良作だと思うます

    爪が魂を吸ったとして、全ての爪に顔が?とか木と爪とで魂バラバラだ…
    みたいなツッコミは御法度ですかね
  4. 怖い名無しさん 2014年12月10日 00:01:28

    中々不思議な話
  5. 怖い名無しさん 2014年12月18日 00:18:25

    つまらん。
  6. 怖い名無しさん 2015年03月18日 14:35:50

    素人が英語を訳したみたいな文だな。
  7. 名無しさん・・・・怖い 2015年09月16日 13:35:37

    生爪剥いで捨てれば解決じゃね?
  8. 怖い名無しさん 2015年11月17日 23:49:07

    面白い
  9. チーム大谷 2017年07月18日 22:54:04

    中々不可思議な話だね


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