妖怪大レース : てら…こわす。~怖い話まとめちゃんねる~
怖い話まとめ☆てらこわす

妖怪大レース


友達の話

ある時、温泉好きの彼は地方で気ままなドライブ旅行をしていた。

「夜の方がね、距離を稼げるし・・・・」

人出も交通量も少ない夜の方がドライブは快適だ。
ある峠に差し掛かった所で彼は信号に引っ掛かった。
人間とは変な生物で、街中では一つでも信号をやり過ごそうと
黄色信号でアクセルを踏んだりするものだが、
こんな人家の灯り一つ見えない山道の信号だと却って律儀に停まってしまう。

「最近はこんな山奥でもLED信号なんだなぁ」

見ているうちに変な事に気付いた。
信号の所には横断歩道も脇道も無い。
何の為に彼を停めているのか不明なのだ。
第一、ここは山肌にへばりついた道で、
右の崖も左の谷も四つん這いでも登れない様な急斜面。
脇道など作り様も無い。
あれっと思った瞬間、それが通り過ぎた。

「ドドドドッとね、百鬼夜行が山肌を駆け下りてきた」

ヘッドライトが照らす中を物凄い勢いで異形の物の怪の集団が駆け下りてゆく。

「月並過ぎて誰も信じてくれないんだけど、鬼やら牛頭馬頭やら火炎車やら」

あまりに速くて何が何やら、確認できたのはそれだけだったが、

「大半は水木しげるの漫画でも見た事も無い奴らだった」

あっけにとられた彼が我に返った時には集団は通り過ぎていた。
ヘッドライトが届くか届かないかという距離に巫女さんが立っていた。
美人だったそうだが、

「綺麗というより端正過ぎて凄味ばかりが印象的な」

巫女さんは彼に深々とお辞儀をした。
と同時に今までLED信号と思っていた赤い灯りがパッと散って
二、三回、ホタルのように瞬いて消えた。
巫女さんも居なくなっていた。

「その後はまさしく”下り最速”だったね」

何故か一週間ぐらいはバカヅキで、
いろいろ美味しい思いをしたそうだが
それも十日もすると元に戻ってしまったそうな。


【引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話part67∧∧

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この記事へのコメント

  1. 俺の名前を言ってみろ 2014年09月07日 14:39:03

    レース、、男のロマン!
    私もこうありたいね。
    渋いでしょ?




  2. 夷堅 2015年03月02日 02:45:42

    レース!!

    よりによって、日本の妖怪を描いてみせるのにレースなどという単語を使うとは。

    可笑しさを出したいならば別だが、文章を書く上でのことばの選び方を弁えてもらいたい。

    これでは妖怪のほうで嫌がるだろう。
  3.   2015年05月06日 05:48:19

    >綺麗というより端正過ぎて凄味ばかりが印象的な
    マジか見てみたい
  4. 怖い名無しさん 2015年06月05日 06:35:46

    わざわざ信号機を模した物で足留めしてくれるのは、人に害が無い様にという巫女さんの優しさなのかな
    怖がる暇も無い間に横切るなら、一度見てみたい(笑)
  5. 怖い名無しさん 2015年08月17日 03:52:40

    投稿者は「レース」とは書いてないと思うが


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