西行法師の反魂法【撰集抄】 : てら…こわす。~怖い話まとめちゃんねる~
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西行法師の反魂法【撰集抄】


歴史の教科書でもお馴染みの西行(1118年~1190年)は、
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて僧侶・歌人として活躍しました。

彼の逸話や伝説を集めた説話集に『撰集抄』(作者とされている)がありますが、
その中で鬼の法を真似て反魂法を使って「人」を作るという話がありますので、
ご紹介します。

「西行於高野奥造人事」

高野山での修行生活中、人恋しくなった西行は、
鬼が人骨を集め人間を造るという話を聞いたことがあったので、
自分もやってみようと思った。
西行はさっそく山を下り、人骨を集めた。
彼は見事人間を復元することに成功したが、術が未熟であったためか
出来たモノは顔色も悪いし、意味不明のことを言うだけで、
とても話し相手になどにはならなかった。
彼はそれを高野山の奥に捨て置くと、かつての主人であり術の師匠を訪ねた。
しかし彼は不在であったため、その術で有名な伏見中納言源師仲を訪ねた。
西行は自分の行った術を説明した。


「広野に出て、人も見ぬ所にて、死人の骨をとり集めて、
 頭より足手の骨をたがへでつゞけ置きて、
 砒霜と云薬を骨に塗り、
 いちごとはこべとの葉を揉みあはせて後、
 藤もしは糸なんどにて骨をかゝげて、
 水にてたびたび洗ひ侍りて頭とて髪の生ゆべき所には、
 さいかいの葉とむくげの葉を灰に焼きてつけ侍り。
 土のうへに畳をしきて、かの骨を伏せて、
 おもく風もすかぬやうにしたゝめて、
 二七日置いて後、その所に行きて、
 沈と香とを焚きて、反魂の秘術を行ひ侍り」

中納言は首を振り、その術の不完全さを指摘した。
「間違いは香を焚いたことだ、香は邪気を退け、仏の来迎を仰ぐものであるから、
 香ではなく乳を焚き、また術の前には七日間の断食が不可欠である
 そうすればうまくいく。私は何体もの人間を造った。
 その中には大臣になっている者もいるが名は明かせない」

秘術のツボを教わった西行だが、二度と人間を造ろうとは思わず、
それからは仏道を極めることに精進したそうです。



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この記事へのコメント

  1. チーム大谷 2017年06月16日 19:17:57

    データ保存しとくわ


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