窓の外 : てら…こわす。~怖い話まとめちゃんねる~
怖い話まとめ☆てらこわす

窓の外


ある所に難病患者を収容する施設があった

そこにいる患者の病気はどれも不治の病で、
体を動かすこともできず、死ぬまでずっと寝たきりのまま。
その病院にまた新たな男が入院してきた。
何もない殺風景な病室にはただ一つの窓しかなく、
それが唯一の外との繋がりだった

特等席の窓際にいられるのは末期の患者だけで、その患者が死ぬと
次に病が重い患者へとベッドが入れ替わるのが暗黙のルールだった
各ベッドには仕切りがあって、窓際の患者が伝える外の話を聞くのが
患者達の楽しみだった
その男もどうせ治らないなら早く窓際に行きたいと思っていた。

ある日、その男が窓から2番目の位置にまで移動した頃、
窓際の男がいつもの様に外の様子を伝えてきた。
「風船を持った女の子が楽しそうに走ってる、花もたくさん咲き乱れてきれいだなぁ」
何気ない会話だが2番目にいた男はどうしても外の様子が見たくなり、
窓際の男に1回だけベッドの位置を譲ってくれないかと嘆願した。
しかし、窓際の男は今は俺の位置だと頑なに窓際を譲らない。
2番目にいた男はその事に腹を立て、
心のなかでそいつが早く死ねばいいのにと祈った。

その翌日、窓際の男が死んだ。
2番目の男はやっと窓際に行けると、心底喜んだ。
そして、意気揚々と窓際に移動し窓を覗くと
そこには灰色の壁が一面に広がっていた…



【引用元:ほんのりと怖い話スレ その43

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この記事へのコメント

  1. 怖い名無しさん 2014年08月16日 01:46:38

    ってことは…
    いままで…ずっと…。
  2. 怖い名無しさん 2014年12月29日 10:38:11

    窓の近くの人は
    それが見えない人に夢を与えるのが
    最期の仕事だったのか…
    それとも、自分が夢を見たかったのか
  3. 怖い名無しさん 2015年06月13日 18:58:44

    救いは無い
    あるのは絶望


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